MudBoxでスカルプトしてみた-その1

MudBoxは、ニュージーランドのSkymatter社が開発した3Dソフトウエア。WETA社が映画キングコングで使用したという話は有名。もともとWETA社はZbrushを採用していたようだが、なぜかキングコングではMudBoxを使用したらしい。Zbrushはロード・オブ・ザ・リングかな?
発表時にBetaのテスターを募集していたが、採用されるのは規模の大きいスタジオや名の通ったデザイナーなどで個人ユーザーは採用されなかったようだ。そのせいかどうかわからないが10月頃にMudBoxのWebサイトはハッキングされてしばらく更新されていなかった。つい先日、1.0正式版が発売開始となり、Webサイトも復旧した。
とまあ、アウトラインはこんな感じでしょうかね。間違いもあるかもしれませんが、そのへんはご勘弁を。


というわけで、MudBoxを購入したので、その使い心地など書いてみたいと思います。当初は、Zbrushを買いたかったのですが、MudBoxの方が安かったのとZbrushのあの難解なインターフェースがなかなか慣れないので、一か八かMudBoxを買ってみました。Zbrushは体験版でテストしていますが、スカルプトするまでに非常に手間がかかってしまいます。私の要領悪いんでしょうか。
MudBoxは、非商用使用でレイヤーが5つまで*という制限のついたBasicバージョン(299ドル)と制限のないProfessionalバージョン(649ドル)が販売されています。私が購入したのはBasic版の方で、まあ商用に使うことはまずないと思いますし、万が一商用で使う場合は、Professionalバージョンへのアップグレードパスがあるのでこちらにしました。
*その他に、数百万ポリゴン以上のオブジェクトを高速・高クオリティで表示可能な「Speed review mode」と32-bit HDRイメージへの対応が制限されています。
最初に使ってみた印象は、ものすごく分かりやすいインターフェース、そしてディティール付け専用のソフトだと感じました。Zbrushのように、マテリアルやテクスチャをペイント出来るわけではないしZSphereのようなモデリング機能があるわけではありません。多分、機能を絞り込んだおかげで作業フローがシンプルになって、わかりやすさにつながっているのではないでしょうか。
mudbox
左:スカルプト前 右:スカルプト後
30分ほどで、上のように簡単なディティール付けができました。
つづく

2 thoughts on “MudBoxでスカルプトしてみた-その1

  1. Kazuuさん、どうも!明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願いします。
    さて、さっそくのMudboxレビューに感謝です(^o^
    操作がシンプルというのは何よりですね。私はZBについては3Dソフトの補助と考えていますが、実際には多機能でインターフェイスも独特なため、慣れるまでに時間がかかるのがつらいなーと考えていたのですが、Mudboxはその点を割り切っていて良さそうですね。modoの進化も期待大ですが(^_^

  2. >いわいさん
    こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
    MudBoxのレビューですが、現在続きを準備中ですが、かなり頻繁にRevisionがアップして機能が変わっているのでなかなかタイミングがつかめないでいます。Zbrushもだんだんと分かってきましたが、分かれば分かるほどMudBoxの方が使いやすく感じます。スカルプトしかでませんが…modoの動向も気になりますね。本日のMacworldで何か発表されるかもしれませんね。

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