事前情報は「夢からアイディアを盗む」ということぐらいしか知らずにThe Dark Knightみたい重苦しい雰囲気なのか?と、そんなことを思いながらクリストファー・ノーラン監督のINCEPTION(邦題:インセプション)を観てきました。
ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、人の夢からアイディア(情報)を盗む産業スパイ。非合法な裏の世界で活動していた為、犯罪者として追われる身となり、家で待つ子供たちにも会えずにいた。コボル社から依頼されコブは東京の大企業トップ、サイトー(渡辺 兼)の夢から情報を盗もうとするも失敗。コボル社からも追われる身となる。そんな中、情報を盗もうとしたサイトーから逆にその手腕を買われ、ある企業のトップにインセプション(アイディアの植え付け)するように依頼される。当初は断っていたコブだがサイトーは報酬として犯罪歴を抹消し家に帰れるようにしてやると提案する。コブは自分の夢(心)の中に問題を抱えながら不可能とされているインセプションを成功させるために仲間集めを始める…
夢の中に入ってからの展開がおもしろいです。この夢の中の表現はMatrixにそっくりですね。しかしこちらは夢の中の出来事。この夢のシステムがかなり凝ってて、出てくるシーンごとに、状況を考えながら観ていないと内容が理解できないと思います。でもそんなに難しくないんです。ややこしいだけなんですねw
キャストもすばらしいです。自分はレオナルド・ディカプリオの映画はあまり観ていないのですがコブの悩みや葛藤をすばらしい演技で表現していました。それと今回ターゲットになるロバート・フィッシャー役を演じていたキリアン・マーフィーは大好きな役者さんで、The Dark Knightではスケアクロウ役でアクの強い悪役を演じていました。今回は割と普通の御曹司ってかんじでした。またトム・ベレンジャーが出ていたのはびっくり。もしかして夢の中で軍服姿で機関銃打ちまくるんじゃないかなんて思ってしまいました。実際はそんなことなく企業のナンバー2の役をしっかり演じていました。
今回VFXもかなり使われていましたが、スタジオの名前はDouble Negativeと名前をど忘れてしまったけどもうひとつのスタジオしかエンドロールに出てませんでした。Double Negativeがほとんどのカットを担当したのかな。
自分的には今年一番の映画ですね。是非スクリーンで観る事をおすすめします。
あ、それと劇中の要所要所でEdith Piafの「水に流して」が流れます。エンドロールでも聴けますので。最後にじっくり聴いてみるのもいいですね。
追記:
渡辺兼もすばらしかったですよ。もう普通にハリウッドの役者さんって感じで、違和感ないですね。英語のセリフも普通にしゃべってたし。この映画は、色々なことを考えさせられたり、たくさんの謎があったり語りつくせない部分が多いですね。